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2011年3月27日 (日)

近江八幡、佐義長まつりに見た「けじめ」

何やらプロ野球がモメていたようですね。野球には全く興味のない私にはどうでもいいことでしたが。

しかし、世の中にはキチンとケジメをつける人たちも居たという話をします。

私が撮影テーマの一つにしている「祭り」日本全国に伝わる祭り、祭り好きな長崎に育った私としては、お囃子を聞いただけで心がワクワクします。

祭りに参加する人々は実にいい顔をしているので、被写体としては最高です。

春を呼ぶ近江八幡の「佐義長(さぎちょう)まつり」各町内が丹精を込めて作成した佐義長と呼ばれる山車が日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)に集結、その出来を競い、また町内を練り歩きます。

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そして最後はこの佐義長に火をつけて人々の健康と五穀豊穣を願う「とんど」の一種であります。

今年は大地震の影響で開催されるのかなあ、と思いながら三宮で新快速に乗り込みました。

現地に着いて日牟禮八幡宮に向かうと、既に佐義長は境内に集合。午後2時の巡行出発を待つばかりとなっていました。

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すると、境内にアナウンスが「今年は大地震の被害者のご苦労に鑑(かんが)み、渡御(とぎょ)のみ行い、佐義長の巡行は中止します」

なるほど、と思いました。渡御とは神様が市内にお渡になる、という神事なので中止はできない。でも、派手な巡行や歌舞音曲は控えよう、という配慮です。

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これが近江八幡の皆さんがつけた「けじめ」であります。人々は神社の境内から決して出ることはなく、祭りを執り行ったのでした。

ここに近江八幡の方々の矜恃(きょうじ)を見た ような気がします。いま流行りの「~させていただきます」という謙譲語は近江商人がはじめた言葉と聞いたことがありますが、そんな謙虚な気持ちが今でも生きているのですね。
あらためて、お祭りの「神事」という側面を認識した一日でした。

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日牟禮神社境内にある「たねや」の茶店。

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店先で売っている「つぶら餅」焼きたてのあつあつを食べます。この時たねやのあんこの旨さに気がついた。江戸時代から続く老舗の力を知りました。

そうそう、長崎のあでやかな祭り「長崎くんち」、諏訪神社の境内で奉納される踊りのお囃子は 、坂本龍馬も遊んだ丸山の芸者さんが務めるのですが、彼女らは石畳の上に座布団もひかず、足袋も履かずに正座して演奏する、と亡くなった父から聞きました。

これも神様へ奉納するという心の現れでしょう。くんちとは宮日の事だそうです。

あー、今年こそは長崎くんちを見に行きたいなあ。

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