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2011年12月31日 (土)

大晦日の思い出

みんなが寛いでいるこの時間にも、働いている方はたくさんいるわけで、ご苦労様です。

私は、小学校高学年のころから近所の米屋や酒屋で配達のバイトをしておりました。当然、大晦日は最後のかき入れ時ですから、お店はてんやわんや。朝から晩まで働きづめでありました。バイト代がいくらくらいだったかは覚えていませんが、それにしても数千円のお金が小学生のふところに飛び込んでくるわけでして、つらいなどとは一度も思ったことはなかったです。

あー、働けばそれなりのお金をもらえるんだ、と子ども心に思いました。それがいいのか悪いのかわかりませんが、体がギシギシ云うようなお米の重さも、去年は10Kgしかもてなかったけど、今年は20Kgを持てるようになったぞ、などと喜んでいたのですから、無邪気なものです。

重い米袋を持って、坂と階段だらけの長崎を歩くので、背筋力が異様に強くなり、いまだに腰痛知らずというのはありがたいことです。

さて、今日は正月用のかまぼこを買いに魚の棚へ出かけてみました。その前にいつものたい焼き屋さんで世間話をしていると、出入りの袋屋さんが来まして「今年の魚の棚はえらい人出ですわ、店によっては商品が売り切れて、今日は休みのところがありますよ」と話してます。

おそらく、震災の影響で買い物も控えていた人たちが、正月はちょっといいものを食べたいなあ、などと繰り出したのでは、などと勝手な解釈を。

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カメラを両手で差し上げて、ノーファインダー撮影、よい子はマネしてはいけません(笑)

実際、商店街へ行ってみるとすごい人でした。特に通りの東側は込んでいて、歩くのも難しいくらいでした。これならお店の人もやりがいがあるでしょうなあ。結構なことです。

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どれも結構なお値段ですな、私には不要なので今まで値段を見たこともなかった。

地元に人に教えてもらった明石屋で、奮発して鯛かまぼこを仕込み、家路につきました。母が生きていたころは、そりゃあもうたくさん買いこんでせっせとおせち料理を作ってましたなあ。

夕食に試食した鯛かまぼこはとてもおいしかった。

それでは、みなさんよいお年をお迎えください。

2011年12月27日 (火)

コーヒーのめぐみ

今年のイブは、カナダ人の友人に招待にあずかり、彼女のホームパーティーで過ごした。

彼女は三日前から準備をした、クッキーやケーキを焼き、大きな七面鳥をオーブンで焼き、部屋の飾り付けをして、もてなしてくださった。

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これぞ、本当の「馳走」というものであろう。馳走とは、文字通り走り回って準備をすることだから。

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私は、彼女の料理とバッティングしないよう、コーヒーの準備をして、道具を持ち込んだ。足りないものを買い足し、コーヒー豆を吟味した。

結果はなかなかの好評で、私は憧れの「喫茶店のマスター」になりきり、「おかわりー」の声に目を細めた。

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オークションで入手したスタバのエプロン、○○○にエプロン、やっちゃいました。

彼女の心のこもった料理のシメ、集まったみなさんも帰る潮時ができて、おいしいケーキの味わいに一役買えたのではなかろうか。

みなさんの笑顔を見るにつけ、コーヒーとはなんと人々に大きな幸せをもたらす飲み物だろう、とあらためて実感した。

さて、肝心のコーヒー豆であるが、彼女に持ち込みを請うたとき、こう言われた「オッケイ、でも私はフェアトレードコーヒーしか飲まないのよ」

おっ、と思った。いかにも誠実な彼女らしい言葉である。

フェアトレードとは、生産者に対して「適正な価格でコーヒー豆を買い取る」ことである。つまり、いままで安い価格で買い叩いていた商習慣を改め、「フェアな取引」をしようとする活動である。これにより、途上国が多いコーヒー生産者の生活を向上させることができる。また、資金の貸し付けにより、生産量の増加や品質の向上をはかることができ、結果的には我々消費者にも恩恵をもたらす。

他にもバードフレンドリーやドイトンといった生産者や環境に配慮した活動がある。

フェア・トレード・ジャパンのサイト

http://www.fairtrade-jp.org/

バードフレンドリー・コーヒーの説明

http://www.oc-ogawa.co.jp/coop/birdfriendly.php

ドイトン・コーヒーの説明

http://gomigomi.at.webry.info/200805/article_1.html

コーヒー豆は他の農産物に比べて価格が高いため、途上国の作物として適しているし、世界中の国で生産されれば、不作による価格高騰のリスクも回避できる。

こんなことを書きながら、15年前、肌寒いシアトルで、初めて飲んだラテが胃袋に染み渡る感覚を思い出したのであった。

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今朝は寒いので、久しぶりに「なんちゃってラテ」専用の泡だて器でホイップしたミルクをそそいだだけ。まあ、ひどいところになるとただのコーヒー牛乳をラテと称するものもあるので、少し良心的。

2011年12月20日 (火)

The memorial trip

舞子に引越してから、どうも居着いてしまい、どこかへ旅行したいという気持ちが湧いてこない。大阪に出るだけで遠征した気分になるくらい。

もともと旅行好きな私だったのになー。舞子の地が住み良く、ベランダに出れば素晴らしい景色が広がっている。どこかへ出かける必要がなくなってしまいました。

実は先日、以前からの懸案だった仕事が一段落。しかも思いもよらぬ報酬をいただきました。あまり詳しくは書けないのですが、私にとっても思い出に残るような仕事でした。祝杯をあげたいところですが、お酒をやめた私には、それもままならず。

でも、せっかくなので、思い出に残るような使い方をしたい。

そこで、久しぶりに旅に出ることにしました。まだ行き先は決まってませんが、冬のうちにどこか雪深い地へ・・・

候補はいくつかありまして、金沢・日光・角館などなど、古い街並みが残る場所を歩いてみたい。思えばいままで冬場の旅行はあまり経験がありません。

まずは身支度から、角館なぞは冬の最低気温がマイナス5度、関西ではまず体験できない気温です。手持ちの服を確認してみました。

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パタゴニアのネイティブ柄フリース、15年くらい前にアメリカ出張のとき買いました。ガンガン洗濯してるけど、全くほつれなし。でもかなり生地が薄くなってきたので買い換えようと思うのですが、もうこんなシブい色のフリースはないですねえ。

パーカーはAIGLEのゴアテックスパーカー、これも8年ほど前にどこかのアウトレットで格安で購入。AIGLEのゴアテックスはゴワゴワしないのがいいです。完全防水なのに軽くムレません。

最近はアウトドアウェアがブームらしいですが、私は普段着には機能的なアウトドアウェアをずっと愛用してます。

この組み合わせでは、0度くらいまでしか対応できないので、インナーに工夫が必要でしょうね。アウトドアーの服はレイヤードシステム(重ね着)が基本で、最低気温に合わせて装備を考え、暑くなってきたら脱いで調節します。私は汗っかきなので、下部レイヤーには透湿性の良いものを組み合わせます。さらにマフラーや手袋で3度くらいの調節が可能です。

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足元はDANNER LIGHT 2 CEDER RAINBOW ゴアテックス・シールドでこれも完全防水。ソールの返りが軽く、他のアメリカン・ブーツと比較して「慣らし」が不要です。そのかわりRED WINGのような革のなじみ感はありません。

そして、旅のお供に欠かせないのが時計。Michel Jordiの限定版。これは横浜の元町を歩いていて見つけました。びっくりするような安い値段でしたが、裏の彫刻とベルトの造りを見て、「これはかなり高価なものにちがいない」と買い求め、帰ってネットで調べたら、5倍以上の値段だったという。ほかにも思い出いっぱいの時計です。

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なにか物を買うのもいいけど、旅の思い出は一生残るから。

さあもっと寒くなったら旅に出よう。

2011年12月18日 (日)

オーディオ奮闘記(前編)

実は、30年以上前からオーディオにはこだわりがありまして、長年ちゃんとしてシステムを組みたいと思いながら果たせずにいました。ところが、この夏思わぬ臨時収入がありまして、思い切ってJBLのスピーカーを買ってしまったのが苦しみの始まりでした。

なぜJBLかというと、若いころに聞いたJBL4343の音が忘れられなかったからです。でもさすがに4343は大きすぎて私の部屋には(もちろん財布にも)似合わない。そこで、大阪の日本橋や梅田のヨドバシに出かけて試聴を繰り返していました。

そんなある日、MIKIちゃんのライブを聴きに新開地の一番星食堂に行くと、二つ隣のお店にJBL4312が置いてあり、元気にカラッと鳴っているではありませんか。お願いしてしばらく聴かせていただくと、まさに私が探していたJBLの音離れの良い音でした。ちなみにアンプは往年の名機SANSUI AUDα907でした。(うらやましい)

さて、あらためて日本橋のオーディオ専門店で試聴したのですが、どうも違う。今度は難波のビックカメラに行くと、JBL4319がすばらしい音で鳴っているんですねー。「これだー!」とばかりにさっそく注文。

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あこがれのブルーバッフルと白い30cmコーンウーハー。3ウエイシステムです。

スピーカーが決まると次はアンプの選択です。でもって売れ筋のDENON PMA-2000SEやmarantz PMシリーズを聴いてみたのですが、困ったことに「アンプによる音の違いが分からない」ことに気づいたのです。友人のギタリストに言わせると「ギターアンプが違うと全然音が違う」そうですが、私には一向にわからない。

そこで、賢明な私は考えました「そうだ、アンプはデザインで決めよう

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上がアンプです、電源スイッチ・入力セレクター・ボリューム、これだけ、最初私はどこかにトーンコントロールが隠れていると思ってました。なんて浅はかな(笑)

ね、ひどいでしょう(笑)オーディオ評論家が聞いたら「オマンマの食い上げじゃあ」と怒り出しそうな暴言。でも「機能はデザインに現れる」という確固たる信念で押し切りましたよ。売り場にあった中で一番デザインがすっきりして美しいONKYO A7VLを注文しちゃった。CDプレーヤーはC-S5VLです。この選択が私に地獄と天国をもたらすとは、つゆ知らず・・・

後編に続く

2011年12月13日 (火)

北野のHAPPY LAURAにて

以前から一度行きたいと思っていた北野の「HAPPY LAURA」、今回はいつもお世話になっているこずみっくのGONさんが出演するというので行ってみました。東急ハンズの横をまっすぐあがっていき、ちょっと右に入ったところにたたずむ飾らない外観のお店。

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こずみっくのあいこさんから「あそこは食べるものもおいしいよ」と聞いていたので、おなかをすかして行きました。開演まで30分ほどあったので、日替わり定食を注文。まもなく運ばれてきたお皿には、大き目のアジフライが2枚にサラダ・目玉焼きが添えられています。アジフライにかぶりつくと、分厚い身にサクサクの衣、思わず笑みがこぼれます。ウミャー、といいながらトン汁を飲むと、しっかりとダシがきいて細かく切られた具もタップリ!いやー、これだけでも来た甲斐があるというもの。

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さてさて、最初はGONさん率いる「こずみっくカウボーイ」最近はようさんのサックスとB作さんのギターがすばらしいハーモニーで、心地よいサウンドです。

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2番目は新長田にあるLight Bar OTTOのマスター永守さんのバンドです。これまたギターのサウンドが心地よいですねー。それと、写真では暗くて分かりにくいのですが、カホンをたたいている女性のテクニックがすばらしい!

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そして最後は、春日野道にあるライブバー「Brothers & Sisters」のマスター率いるLSD(すいません、何の略だったか忘れました、決してアブ内クスリのことではありましぇん)。アコースティックギターのイストルーメントから始まり、ブルース(おそらく)のナンバーを次々と歌い上げていきます。もう、コッコよすぎ!

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この「膝付き合わせる」ような近さもまたいいなあ

あと、観客の指笛と声援も年季が入っていて、絶妙のタイミングで場を盛り上げてました。あればっかりは、マネしたくても、ライブハウス駆け出しの私にはムリ!おかげで、行ったことはないですが、ニューヨークのライブバーに居るような気分になりました。

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この居心地の良さはなんだろうと、思えば小ジャレ過ぎず、堅苦し過ぎず、くだけ過ぎず、、何事にも「程よい」加減が理由のひとつではないでしょうか。また、あらためてライブはミュージシャンとお店と、そして観客でつくっていくものなんだなー、と思った夜でした。

ただひとつだけ心残りが・・・カウンターの上で湯気を上げていたおでん。食べたかったけど、定食でおなかいっぱいでした。次回はぜひ賞味してみたいものです。

2011年12月 7日 (水)

落語は業(ごう)の肯定である

と言ったのは先日亡くなった立川談志である。落語には「どうしようない」人物がたくさん出てくる。泥棒・うそつき・時によって借金のかたに遊郭に居残りさせられる男(居残り佐平次)酒に溺れて商売もままならぬ男(芝浜)周囲の人たちに迷惑をかけ続けて死んだ男(らくだ)

落語ではこれらの登場人物が笑いと悲哀をばらまく。「業」とは「してはならないことを、ついついしてしまう性(さが)」だそうだ。人はみな自分の業に悶え苦しむ、つまり業は人間共通の悩みだ。

だから、人は他人の「業」に共感する、そして巧みな話芸が悲哀を笑いに変えていく。
談志は落語の真髄をその一言で言いあらわした。人は他人の不幸を楽しむ、だから悲劇は感動を呼びやすい。だがそれを笑いに変えには相当な芸の力が必要なのである。

傑作が少ないと云われるテレビドラマ、松雪泰子の「mother」他人の子を連れ去ってはいけない、分かってはいるが主人公は女の子を連れて逃亡生活に入る。

鈴木京香主演の「セカンド・バージン」愛してはいけない人を愛してしまう。どちらも人間の「業」を描いて人々の共感を得た。そして悲劇の結末はどうなるのだろうと次回の放送をワクワクしながら待つ。

視聴率の低迷で酷評される「南極大陸」キムタクの演技に批判が集中する。しかし「そんなこたぁ、百も承知じゃねえか」樺太犬を置き去りにして一年後にタローとジローが生きていた、これも「百も承知」のことである。それをなんとかするのがプロデューサーの仕事でしょう。

落語なんて、「オチ」をみんな知っていて何度も聴くものである。何度も聞いたはずの「人情話」にグイグイと引き込まれていくのも芸の力である。

アタシなんぞは業と煩悩の塊みたいな人間だから退屈しないね。ドラマなんかよりずっと面白い人生だ、そしていつも悶え苦しんでる。

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さてさて、除夜の鐘までもう少し、煩悩の数を数えながら大晦日を待ちますかい。

煩悩を 数えて暮らす 師走かな

(吉田 結構)

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