2012年2月23日 (木)

コーノ式かなざわ珈琲

最近、どうもコーヒーが重く感じられるようになった。歳のせいか?それとも消化器系になにか病気でも?などと考えてみたが、ほかの食品や飲み物では何も感じない。コーヒー豆も比較的新鮮なものを買うようにしてる。

ひょっとして、嗜好が変わり今の抽出法が好みに合わないのでは、と思いいろいろと調べてみた。すると、コーノ式という抽出法があることを知った。さっそく、「コーノ式かなざわ珈琲」(金澤政幸著:大和書房刊100円)という本をアマゾンで取り寄せてみた。

ポイントは3つある。
1。ドリッパーはコーノ式と呼ばれる円錐形の器具と専用フィルターを使う
2。コーヒー液は3分の1の量だけ抽出する。
3。抽出液に差し湯をして飲む。
他にもお湯の温度を90℃にして、じくうりと時間をかけて(3分間)抽出するなどの細かい注意点があるのだが、一番大事なのは2の「3分の1抽出する」という点である。コーノ式のドリッパーが届く前に現在使っている器具で、3分の1抽出し差し湯をして飲んでみたが、劇的に味が変化した。

とにかく、飲み口が軽いのである。口に含んだ時のあの重さが消えた。また、香りも良い。コーヒー専門店の熟練マスターが淹れたような香りが広がる。あっという間に1杯を飲み干してしまった。

どうやら、今まで私は要らぬものまで抽出していたようだ。最初の3分の1でコーヒーの香りは十分に抽出され、あとの3分の2は雑味だったのではないか。
試しに友人にも飲んでもらったが、すーっと飲んでしまった。

何事にも凝り性な私はとうとう食品用の温度計まで買ってしまった。ヤカンから抽出用のポットに移した時点では97℃くらいである。室温にもよるが、約1分ほどで90℃になる。熱湯で抽出してはこれまた雑味を出してしまう。

おもしろいのは、少し古いコーヒー豆で試してみたが、抽出初期の段階で粉がきれいにふくらまず、波に洗われた砂のお城みたいに一角がくずれて抽出がうまくいかないのだ。

コーノ式の便利な点は、抽出量が少ないので持ち運びしやすいということだ。小さな魔法瓶に入れて、出先で熱湯を足せば、アツアツのコーヒーが飲める。アウトドアにも最適である。雑味が少ないので1日くらいは保存できるそうだ。

お湯の温度を計り、メジャーカップでキッチリ計量しながら抽出していると、先日テレビで見たショコラテイエ(チョコレート職人)の姿を思い出した。彼はデジタル温度計で溶かしたチョコレートの表面温度を計りながら温度管理をし、滑らかな舌触りを作り出していた。

熟練のプロでも正確に計量するのがお菓子作りの世界だ。私のようなアマチュアはキッチリとした計量こそが成功への近道だということをあらためて思い知ったのであった。

自分でいろいろと試しながら味を確かめていると、子どもの頃理科の時間にやった実験を思い出した。