2012年3月15日 (木)

大人って淋しすぎると笑ってしまう・・・最後から2番目の恋

目の調子が悪く、ここ2年ほどは小説を読んでいない。でも生来のドラマ好きなので、仕方なくテレビドラマを見ている。昨年はNHKのドラマ10が好調で、楽しんだ。

今年は、なかなかの豊作ではないか。竹内結子の「ストロベリーナイト」、初の刑事役で、なかなかの女っぷりだ。ストーリーも良いと思う。

「タイトロープの女」も主演の池脇千鶴が私のタイプで、顔を眺めているだけでもいいが、ストーリーもしっかりしている。さすがNHKのドラマ10だけのことはある。

で、一番のお気に入りは、フジテレビの「最後から2番目の恋」である。

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中井貴一と小泉今日子のかけあいがバツグンに面白い。キョンキョンは独身のアラフォー女の寂しさを隠し持ちながら、若々しく演じている。若い頃よりも少し低くなった声も魅力的。

Saigo

内田有紀もかわいい。

「寂しくない大人なんていない」
「あと何回セックスできるかどうかわからないのよ」
「とっくに大人になっているはずなのに、思っていたのとは全々違って」
「45と50じゃ、全然ちがいますから!」。(50になったらどうするの? と返されると)「なりませんから!!」
せりふがリアルすぎる!

脚本はNHKの朝ドラ「ひまわり」の岡田惠和、さすがですな。

さらに、舞台は私が大好きな鎌倉・湘南である。背景に現れる海を見ているだけでも楽しい。

でも、一番共感したのは坂口憲二演じる中井の弟、真平だ。彼は特定の女性と付き合ったことがなく、「この世の女性たちをもっと幸せにしよう」と本気で考え、そして「自分が笑いかけることで誰かの心が和らぐなら、何だってしよう」と思っている。彼曰く「ボクはエンジェルでいたい」

実は真平は脳に命にかかわる病を持っている。だから、女性と深い仲にならない。八方美人を演じながら、ココロの奥底に深い闇を隠し持っている。

それぞれの持つ「深い闇」を丁寧に描きながらも、表面は軽妙なセリフで巧みに見るものを惹きつける。橋田壽賀子の真逆をいく、久しぶりに「次回が楽しみな」ドラマであった。

2010年11月 8日 (月)

私が橋田寿賀子のドラマを見たくない理由(99年の愛)

あまりこのブログでは嫌な話はしたくないのですが、ど~しても言いたい事があります。

TBS開局60周年ドラマ「99年の愛」を観ました。日系移民の壮大なドラマ。彼等の苦労の歴史を知る良い機会と思い観ました。

だが、やはり橋田さんのドラマでした。

1.セリフがくどい。
  言わずもがのセリフが多すぎて、味わいが無い。そんな事は、その  状況描写で十分想像できるでしょう、という場面に説明口調の長セリフが入り安っぽさを感じてしまった。向田邦子や山田太一なら、3時間ドラマにうまくまとめたかも。まあ、説明がドラマを分かりやすくしているのでしょうが。

2.ミスキャストが多い。
泉ピン子については言及する気にもならないが、仲間由紀恵サンがガタイが良すぎて、あの衣装ではガンプラにリカちゃんの服を着せたみたい。それに、なぜ仲間由紀恵サンが年をとって八千草薫サンになるのさ?
決して仲間サンをキライなわけじゃないし、あれほどカクテルドレスが似合う女優さんもいないと思うけど、あの役は似合わないなあ。

おそらく、橋田センセイのご意向が強く反映されての結果でしょうが、キャストは専門家にまかせてほしい。私が大好きな安田成美サンをNHKの朝ドラから降板に追い込んだしね。

でも、唯一の救いは草なぎ君の役どころがピッタリとハマっていたこと。私はすごく良かったと思う。一途な青年の心情をよく演じてました。

それから、少女時代のさちとしずが可愛かった、おはぎを見て涙ぐむ場面は泣かされました。もっと高畑さんとの関係を描いて欲しかったな。だって、さちは高畑さんを捨てて東京に行ってしまうんだもん。渡米する時、恩人を連れて行くのがスジだと思いますけど。

最後に、「諸君は敵と戦っただけでなく、偏見とも戦った」と演説したトルーマン大統領は、日本に対する原爆投下を決断した人でもあります。高校生のとき、原爆の後遺症に苦しむ人たちを取材した映画をクラスで作った私にとっては、許しがたい人物でもあります。

 

2010年11月 3日 (水)

よろしゅうおあがり

いやあ、久しぶりに聞きましたなあ、「よろしゅうおあがり」ご飯を食べ終って料理してくれた人に「ごちそうさま」と言うとこの言葉がかえってくるのです。NHKの朝ドラ「てっぱん」で下宿の大家さんが言った言葉です。

関西全域で使う言葉なのかは知りませんが、私が就職して奈良にある会社の寮に入った時のこと。夕食を食べ終わり寮母さんに「ごちそうさま~」と言ったらこの言葉がかえってきました。やさしい言葉ですなあ、関西弁ならではです。

本来の関西弁(一括りにしてごめんなさいい)はやわらかい表現がたくさんあるのですね。ところが、一部の芸人がきたない言葉を広めてしまった。

「てっぱん」で大家さんが発する厳しいお言葉の数々、あれを関東弁(東京でも正確な標準語を話す人は減りました)でやったら、間違いなく喧嘩になります。

しかし、大家の田中初音さん役の富司純子(ふじすみこ)さん、キリッとした美人ですよね。昔は粋筋のかただったのでは、と思わせるような色っぽさがあります。

と思って調べてみたら、なんだ藤純子(ふじじゅんこ)さんではないですか、美人なはずだ。寺島しのぶさんの母上ですよね。さすが関西出身(和歌山生まれ、大阪育ち)の俳優だけあって大阪弁もしっくりきてます。あのドラマは大家さんの大阪弁が決まらないと台無しですもんね。

他の方言もそうですが、出身者以外の方が役の上で方言を話すと不自然なのは、イントネーション(抑揚)が標準語のままだからなんですね。特に大阪弁はイントネーションが標準語と逆なので不自然になりやすい。

ワキもちゃんと大阪出身の方で固めてあります。竜雷太サン(箕面市)川中美幸サン(吹田市)赤井英和サン(大阪市)私がこのドラマに期待しているのは、大阪弁の美しさを伝えてほしい、ということです。

期待といえば、もう少し私の好きな尾道ロケを増やしてほしい。狭い路地の先に見える海、対岸の島。先日塩屋を散歩していて、似てるなあ、と思ったのでした。塩屋と尾道の話は改めてしたいと思います。

しかし、今度のヒロイン役は巨乳でなくて良かった。倉科カナちゃんの時はしょっちゅうドキドキさせられました。私は女の子が向こうから走って来て、止まると胸が一旦上に持ち上がり元に戻るというのはアニメの作り事と思ってましたが、初めてカナちゃんの急停止を見て、ホントだったんだ~、と納得したのでした。

そのアニメをどうしても見てみたい人はこちら

(SHUFFLEの文字が出た後。30秒付近で胸がユレます)

http://www.youtube.com/watch?v=1iHzSVZUfLY

注意
1.Youtubeへリンクして、(少しエッチな)動画が再生されます。
2.FLASHプレイヤーが必要です。

お口直ししたい方はこちら(岡村孝子バージョン)
http://www.youtube.com/watch?v=iBpwuJHtw40

来生たかお(作曲者)バージョンはこちら
http://www.youtube.com/watch?v=IL32b0KUQh0&feature=related

2010年10月 8日 (金)

世にも奇妙な物語

世にも奇妙な物語

毎年秋がくると楽しみにしているフジテレビのこの番組。表題のとおり、奇妙な話をオムニバス形式でつづる形で、なんと20年も続いているのだ。長く続くというのは、ある意味良質な番組で、時代を超えるか、もしくは先取りしてきたというべきか。

今回は特に東野圭吾、宮部みゆきが原作を担当するということで、大いに「毒」を期待してみた。ま、思ったほど毒は無かったけど、なかなかのものでした。

番組概要はこちら
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/kimyo/

全部で5篇のうち特に気にいったのが次の2つでした。

《栞(しおり)の恋》
舞台は昭和40年代、主人公(堀北真希)は酒屋に勤める地味~な娘、彼女が古本屋の本に挟まれた栞を通じて淡い恋心を抱くという物語。真希チャンの切ない顔や、思いつめたような表情がいい!

化粧っ気のない、髪を後ろに束ねただけの、質素な普段着姿がかえって彼女の美しさを引き立たせてました。中学校のとき部活の帰り道、ジャージ姿のところをスカウトされたくらいですからね。

彼女は抑えた演技が似合う。大河ドラマ篤姫の皇女和宮役もピッタリでした、主演の宮﨑あおいを食っていたかも。

あと、「タイガースのサリーが好き」という真希チャンが通う本屋の店主が岸部一徳というのも、我々グループサウンズ世代にはニヤリとさせられる場面でしたな。(岸部サンはサリーという愛称でタイガースのリーダーでした)

《燔祭(はんさい》
   ・・・いけにえの動物を祭壇で焼く、古代ユダヤ教の儀式

妹を殺人鬼に殺された男(香川照之)の復讐を手伝おうとする主人公(広末涼子)の間に愛が芽生えていくお話。広末サンは念力放火という超能力を持っていて、今までひっそりと生きてきた。

で、香川サンの復讐に自分の力を使おうとするが、抵抗する香川サンとの間で葛藤する。その葛藤と復讐に燃える二つの表情をうまく演じていたと思う。

香川照之と広末涼子といえば、NHKの龍馬伝。あの中で唯一マトモな高知弁を話していたのは彼女だけでした。高知の人はあんなに、ぜよぜよ言わんゼヨ!

アンタの好きな女優さんが出てたから嬉しいんじゃろ、といえばそれまでですが。二人のただの美少女から脱皮した演技を好ましく思ったのでした。この番組は俳優が普段の役柄とは違う演技で、なおかつその俳優の魅力を引き出していうるという点が、私が好きな理由でもあります。

2010年9月23日 (木)

鬼平犯科帳(01)

久しぶりに鬼平犯科帳を見た。
今回は「蛙の長助」である。
長助は借金取りだが、昔は盗賊だったという
いわくありげな老人だ。この長助役が米倉斉加年
である。

いいね、このヤレ具合が、米倉サンでないとできない。
こんな惨めな役を見事にこなせる役者はそうそういない。

中でも、秀逸なのが鬼平と長助が鴨鍋を食べるシー
ン。鬼平は正体を明かさず、長助のあばら家で手作り
の鴨鍋をご馳走になるのだが、長助が「おめえもたま
にはこんなものも食って精をつけなきゃいけねえよ」
「ではご馳走になるか」と鍋をつつき始める。

で、長助がネギをつまんで「どうでえ、この深谷ネギの
白くてツヤツヤしてること、まるで男を知らねえおボコ娘
の尻みてえだぜ、でへへへ」鬼平「うははは、こりゃたま
らねえな」いつもと違い、鬼平サンもオヤヂ丸出しだ。

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でへへ、この深谷ネギときたら・・・

長助は最後に死んでしまうが、昔別れた娘のため
にと、まとまった金を鬼平に託したのであった。
悲しいお話ですが、鬼平の温情がからんで味わい深い
一作でした。

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うへへ、たまらねえな。